今回紹介する本
・お探し物は図書室まで (著者)青山美智子
全国本屋大賞の興奮も冷めやらず、今月はガンガン読書尽くしです。
著者の「青山美智子」さんは2024年にも「リカバリー・カバヒコ」でノミネートされていますが、
こちらの本も2021年全国本屋大賞2位受賞作です。
【お探し物は図書室まで】
あらすじ:
仕事や生活に行き詰まりを感じた5人が訪れた図書館で自分を後押ししてくれる本を紹介して
もらい、その本をきっかけに本当に自分に必要なモノに気付かされるといった短編が5話収録
されています。
「何をお探し?」のフレーズで始まる図書館の司書「小町さん」は無愛想だけど聞き上手。
必ずその人の本当に必要とする何かを気づかせるための特別な一冊を選書します。
そして「私は何も。あなたが自分で必要なものを受け取っただけ」とすましている。
一歩踏みだす気持ちにさせてくれる心温まる(ハートウォーミング)作品です。
感想:
まさか第1話では絵本の「ぐりとぐら」で大事なものに気付かされるとは。
「カステラをちゃんと作るのはそんなに甘くない」から「何事も突き詰めないといけない」という
流れで自分にとって大切なことに結びつけられたような感じがしました。
それ以降の話でも、同じ図書館だけあってほとんどの登場人物が他の作品にもつながっていて、
それがさらにほっこり感を増していきます。
(さりげなくつながっているので余計に「あーこの人〜」ってなりました。)
「そんなにうまいこと行かないよ」と思いながら読んでいる自分と共感しながら前向きな気持ちに
させられている自分がいたような。
でも、どこにでもあるような悩みで本をきっかけに前向きになっていくストーリーは後味もよく、
最終的にハートウォーミングさせられました。
(実際に通勤の電車内と昼休みで1話読み切る感じで昼から元気をチャージしてもらいました!)
ここのところほっこり系やポジティブ系が続いているのは、何か自分の何処かに「満たされない感」が
あるのでしょうか。。。
しばらくはハートウォーミングな作品にどっぷり浸かっていようかな〜