2024年4月に読んだ本(1)

今回紹介する本

・君の膵臓をたべたい (著者)住野よる

・夜明けのすべて (著者)瀬尾まいこ

 

さあ、年末年始忙しくて読めなかった分を一気に挽回していくかのように今月は読み漁っていこうと

思っています。

これまでの1ヶ月分となるとかなりのボリュームになりそうなので今回は4月第1弾です。

 

【君の膵臓をたべたい】

 映画にもなった作品ですね。(自分は観ていませんが)

 

 実はこの本は昨年10月に購入し読み始めたのですが、中断してしまいました。

 

 序盤の膵臓の病によって余命僅かな桜良(さくら)のポジティブ度が凄くて若干引き気味の自分が

 いたのかもしれません。

 でも、主人公(最後に自ら名乗るまで色々な表現で「〜なクラスメイトくん」と言われる)と桜良が

 少しづつ距離が近づいていって、恋人ではない「絆」のような関係をお互いが気づいていく過程を

 観ていると断念しかけた自分が申し訳なくなってきました。。。

 

 特に主人公が桜良との交流を最初は嫌々ながら付き合っていながら徐々に変化(成長?)していく

 過程、そしてそれに主人公自身も気が付いていき感謝でもあり恋愛でもあるような不思議な感情が

 湧いていく。そしてそれをちゃんと伝えようとしたときに思いもよらない出来事で永遠の別れへと。

 

 予想外の展開になりましたが、主人公の桜良への想いが本人も気づかないうちに感謝からきっと

 最後は愛おしい気持ちになって、最後となってしまったメッセージ「君の膵臓をたべたい」が桜良に

 伝わっていたことがわかった(彼女の携帯が既読になっていた)時点で涙腺崩壊。

 

 決してハッピーエンドでは無いのですが、桜良は周りのみんな、そして読者をも悲しい気持ちに

 させなかった。

 

 とても感動的な一冊でした。

 

【夜明けのすべて】

 こちらも「君の膵臓をたべたい」と同タイミングで購入していましたが、未読状態でした。

 「そしてバトンは渡された」の瀬尾まいこさんの作品ということで購入。

 

 主人公の藤沢美沙はPMS月経前症候群)により感情が抑えられなくなってしまい前職を追われる

 ように辞めてしまい、従業員10名にも満たない小さな会社に再就職する。

 そこではやりがいは感じなくても居心地は悪くなく3年ほど働いたところに美沙は、転職してきて

 間も無い山添孝俊の些細な行動に苛立ちをぶつけてしまう。

 しかし彼も似たようにパニック障害により前職を辞めてきたことを知ってしまう。

 イライラをぶつけてしまった申し訳なさと何とかしてあげたい一心が美沙を積極的な行動に駆り立てる。

 そして徐々にお互いを助け合える存在と考え接近していく。

 

 PMSの症状のない時の美沙はどちらかというと押掛け女房的なところがありながらドジな一面もあり、

 山添が「見ていられねーな」的に活力を取り戻していくといったコンビネーションをリズミカルに

 感じならが快調に読み進んでいきました。

 

 「ボヘミアン・ラプソディ」のことを興奮気味に話す美沙とその様子に訂正しながら徐々に笑いに

 引き込まれていく山添の距離が近づいていくところなんかがとてもほっこりとさせられました。

 

 で、最終的に二人が結ばれるかどうかまでは描かれていませんが、お互いを支え合いながら、今の

 仕事にも前向きに向かっていこうとする二人がとても良かったです。

 きっと、ハッピーエンド?

 

これでストックが無くなってしまいました。

この後はおそらく本屋大賞2024年ノミネート作品から購入しようと思っています。

(全部は経済的にもきついので自分が大賞予想する1〜2冊くらいでしょうか)

 

このペースだと第3弾くらいまで今月は行ってしまうかも。。。

今回読んだ二冊。どちらも映画化されたくらい感動の作品でした。