2024年5月に読んだ本(2)

今回紹介する本

・傑作はまだ (著者)瀬尾まいこ

 

「そしてバトンは渡された」「夜明けのすべて」に続き瀬尾まいこさんの本三冊目です。

 

ご紹介:

 50歳の引きこもり作家の元に生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が突然やってきます。

 これまで孤独に慣れきって生きてきた世間知らずな主人公「加賀野」、人付き合いの良い息子の「智」。

 初めは迷惑と思いながら渋々付き合わされていた主人公が、知らず知らずのうちに人との関わりや

 これまで興味が湧かなかった周りの環境に興味を持ち始めていく。

 そして、これからという時に息子が実家に帰ってしまう。そこで加賀野のとった行動は。

 

感想:

 自分も主人公ほど極端ではないものの(自治会の役はちゃんとやっていますが)かなりの面倒くさがり。

 また、このご時世ネットさえつながっていれば、誰もが主人公みたいになってしまいかねない中で、

 無理やりながらも関わり合いながら馴染んでいくところは少し上手くいきすぎ感を感じましたが、それで

 も適度な親子の距離感(主人公を「おっさん」と呼ぶ)と主人公の世間知らなさすぎさが良いアクセント

 (笑い)になっており、これまでの瀬尾さんの作品同様に温かい気持ちでスイスイと読んでいけました。

 まさにハートフルの王道作品でした。

 

今月も読書ペースは早いので次回をお楽しみにしてください。